G歯肉炎
歯肉にだけ炎症があるもので、歯根膜や歯槽骨は破壊されていないもの。
プラークや歯石が原因で歯肉に炎症を起こします。
歯ぐきは暗赤色で丸みを帯びて腫れ、歯磨きの時や固いものを食べたときに出血しやすくなります。
正しいブラッシングと歯石除去で良くなります。
P1軽度歯周炎
歯槽骨の破壊(歯槽骨吸収)があるが、それが歯根の長さの1/3までのもの。
歯ぐきの炎症が進行すると歯と歯ぐきの間の付着器官が溶け、歯周ポケットができます。また、歯を支えている歯槽骨が溶け始めます。
P2中等度歯周炎
歯槽骨吸収が歯根の長さの1/3〜1/2程度まで消失したもの。
炎症がさらに悪化すると歯槽骨が溶けて歯根部が露出し、冷たいものや熱いものがしみたりすることもあります。
歯石が歯周ポケットの奥にますます付着し、歯ぐきが腫れ、膿が出てきます。口臭も徐々にひどくなり、歯を支えている歯槽骨の吸収により歯がグラグラ動きます。
P3重度歯周炎
歯槽骨吸収が歯根長さのの1/2以上消失したもの 。
歯槽骨がほとんどなくなり歯根が露出し、最後には抜けてしまいます。
P3重度
P2中度
P1軽度
G歯肉炎
1,ポケットが深くなると、嫌気性菌のジンジバーリス菌が増え、歯周炎を引き起こします。
2,ジンジバーリス菌が増えると、歯を支えている歯槽骨を溶かします。
3,歯槽骨が溶けると、歯は支えを失って、ぐらぐらしてきます。
4,最後に、歯が抜けてしまいます。
5,重度の歯周炎の口腔内写真です。
出血、排膿、歯牙の動揺、移動、挺出、口臭が診られます。歯肉退縮のため歯が長く見えます。
歯周炎(歯槽膿漏)の成り立ち
1,ブラッシングを行わないと、ミュータンス菌はどんどんプラークを作ります。
2,プラーク(歯垢)が着いた状態。
3,4,プラークは取り除かないでと、石灰化し歯石と呼ばれる固まりになります
5,トレポネーマ菌、アクチノマイセス菌などが住み着きます。これらの菌は歯肉に炎症を起こし、赤くはれて、歯肉炎となります。
6,正しいブラッシングを習慣づければ、歯肉炎は防げます。
歯医者さんで歯石を取ってもらい、歯ブラシをちゃんとすれば治りますが、放置しておくと歯周炎(歯槽膿漏)になります。
歯肉炎の成り立ち
慢性歯周炎
侵襲性歯周炎
単純性歯肉炎
歯周病の進行
複雑性歯肉炎
歯槽骨の吸収(根長の) | 0 | 〜1/3 | 1/3〜1/2 | 1/2〜 |
歯周病は歯肉炎と歯周炎と咬合性外傷に分類できます。
歯肉炎で最も多いのは単純性歯肉炎であり、歯周炎では慢性歯周炎(俗名:歯槽膿漏)が多いです。
歯肉外傷